幼いころに不思議な力を持つ‘天の花’を体のなかに吸収してしまった柄名まゆ子は、高校1年生の女の子。<br />‘天の花’の力のために思春期を迎えても未成熟な体のままで、周囲との不和に悩んでいる……。<br />そんなある日、森の中にある‘腰かけ杉の祠’で出会った謎の男に、望みを叶えるかわりに「花をくれ」と迫られる。<br />背中に大きな黒い羽を持つ、その男の正体とは…!? 少女の心の成長を描いた、江平洋巳のミステリアス・ネオファンタジー!!