純情フェティシズム
高校の養護教諭をしている遥。
もうすぐ恋人との結婚を控えているのに、いつも怪我しては保健室へやってくる生徒・柿本のことが気になって…‘男子高校生’の、健全なカラダに感じる、不健全な欲望。
この子は駆け引きなんかしない。
いつだって、純粋で直球。
それなのに、なんでこんなに心を揺らされるんだろう―(「純情フェティシズム」)ごく平凡な毎日を生きていても、なにもかもが上手くいかないような気になる日もある。
まるで、通り雨にあったみたいに。
仕事でイライラして、年下の彼氏とケンカしてしまったOL。
クラスメイトが苦手で、学校にいきたくない小学生の女の子。
雨の中、捨て猫を拾った画家の青年。
亡くなった夫が残した画廊を経営している老婦人。
就職面接に向かう途中、ひったくり犯を見つけた大学生…ほんの少しだけ優しくした。
あと少しだけ勇気を出した。
そんなふうにして奇跡は起きてる。
たとえば、君のとなりでも―…(「東京は雨が降っている。
」)<他 収録作品>「運命かもしれない」/「マイディア」どうかこの物語が、あなたに届きますように。
プチコミイチ押しの実力派作家、初の短編集!
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