多くの手下を従え、誰もが一目置く悪党一味となった、弁蔵と宗次の「ふたがしら」率いる壱師。<br />しかし、ふたりの思いの方向はわずかなズレを見せはじめていた。<br />そんな中、手下の一人で錠前外しを得意とする仙吉は、惚れた女と添い遂げるため、一味からの足抜けを望んでいた。<br />やがてその望みが、思わぬ事態を引き起こすことに…。<br />峠を目指して共に歩んできた弁蔵と宗次。<br />その、長い長い旅路の終着点……最終巻。<br />