Birdman Rally 鳥人伝説
あらすじ/備中・流石山(さすがやま)市。
この地に、幼い頃からただひたすらに、自分の力で空を飛ぼうとしている少年がいた。
彼の名は、浮田康介。
人力飛行機の魅力にとりつかれた、17歳の高校2年生だ。
飛行実験は失敗ばかりで、康介はいつもケガだらけ。
周りからは心配されたり、バカにされたりたが、やめる気は一向にない。
そんな康介の前に、門仲理沙という絶世の美女が現れた。
彼女は失恋の傷を癒しに東京からやって来て、ひと月ほどこの町に滞在するという。
理沙と康介は互いにひかれあうが、そこに康介とは幼稚園時代からの同級生で、今は番長になっている城之内映二も参戦。
静養を終えて理沙が東京へ帰るその日に、康介の人力飛行機と、映二のバイク、どちらが早く山の頂上から理沙の発つ駅へ着けるかというレースをすることになる。
彼女が町を去るその瞬間に、どちらの男の輝きが理沙のハートを満たせるのかを勝負するのだ。
そして当日、今まで一度も飛ばなかった康介の人力飛行機が、遂に大空を舞う! 夢と恋と友情を熱く、さわやかに描いた本巻の表題作(第1話)。
●本巻の特徴/上記「バードマン★ラリー」の他、宇宙人とツッパリ高校生の友情を描く「天翔ける鈴」。
29歳になってもリーゼント、ヒゲ、サングラス、そしてロックンロールをやめないバイク乗りと、気弱な高校生の交流を描いた「ダックテール」。
そして短編連作集となる「○吉(マルヨシ)商店特盛劇場」を収録。
「○吉(マルヨシ)商店特盛劇場」には、真面目な弟とロクデナシの兄が日本一うまいと言われた父のラーメン店を継ぐべく奮闘する「熱いぜアニキ!」、ファンタジック&ちょっぴりこわい異色作「サンタが街にやって来た」、必死で練習してきたが一度も勝てなかった高校野球部員たちの、卒業時の心の揺れ動きを描いた「Good- ばい!」などが収録されている。
タイトルに偽りなし、正真正銘の「傑作短編集」。
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