都庁移転時に名を馳せた伝説の地上げ屋・大村重吉の取材をはじめるライター・神木トオル。<br />しかし、取材時に神木は倒れ、マリもまた……二人が倒れた時は、いつだって目の前に重吉の息子・哲哉がいた。<br />人の心に‘魔’が巣くうのか。<br />人が‘魔物’を作り上げるのか。<br />新宿の巨大な魔が動き出そうとしていた―――