バッコス
▼第3部/復活編●登場人物/バッコス(数奇な運命をたどる少年。
民衆たちから神とあがめられるようになる)、ゼウス(オナ族の首長。
権力を追い求める男)、ロン(元オナ族の勇者。
のちにバッコスの戦士となる)、ヤーゴ(ハイエナ党のボスである荒くれ者)、アタナ(ヘラ族を統治する巫女)、ポト(元トロ族の勇者)●あらすじ/凄惨な闘いを繰り広げてきたオナ族とトロ族だが、新たな敵・ヘラ族を前にし、連合して立ち向かうことになった。
闘いはさらに拡大するが、巫女・アタナのもと、圧倒的な力を持つヘラ族が勝利を収め、オナとトロをはじめ、いくつもの部族を従属させる。
そのころバッコスは、毒キノコを用いた酒による幻覚作用を利用して予言者となり、数多くの信女たちと異様な世界を形成していた。
やがてバッコスは、ヘラ族に支配され苦しむ人々の間で神格化されていく……。
●本巻の特徴/神話伝説シリーズの中でも最長の作品である『バッコス』の文庫版完結集。
旅を続けるうち、「精霊の取りついた予言者」という存在になっていったバッコスの栄枯盛衰、多くの部族間の抗争、神への信仰、原始的な性愛、権力への欲望などを軸に、1800年代のアフリカの未開社会を描く。
衝撃的なシーンも数多く登場する問題作。
初出は1978年。
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