黒柄 雅はちょっと厄介な生徒。<br />そして私と秘密の契約を交わしている…。<br /> それだけだったはずなのに、休みの補修に出席したり、私に触れてきたり、同僚の先生との仲を気にしたり…。<br /> 彼は生徒で私は教師。<br />それ以上でも以下でもないとはっきりしているのに。<br /> 時折見せる彼の潤んだ表情が私を惑わせる――…。<br />