他人との交流を避け、「明日世界が終わればいい」と願う内気な高校生――島崎史樹は、自らの「聖域」と称する廃墟で耳に’23’の刻印を持ち人の言葉を話す奇妙な犬と出逢う。<br />その日から彼の退屈な日常は一変してしまった。<br />’生命の樹’、’未知の細胞体’、’犬神伝承’――科学と神話が交差し、圧倒的なスケールで描かれた伝奇SFホラーの金字塔がフルカラー改訂版で蘇る!!