昭和9年、クーデター画策容疑で検挙された陸大生、村中孝次大尉と磯辺浅一一等主計。<br />陸軍統制派幕僚たちが、不穏な動きのある青年将校の結束を断とうとしたのであった。<br />停職処分となった中村と磯辺は渋谷の千駄ヶ谷で起居していたが、軍を追われ、俸給停止となった生活に、次第に追いつめられていく…。<br />