心臓疾患のため生まれてすぐに余命二十年と宣告を受けた育(いく)。<br />無気力なままに地方の女子校に赴任してきた正嗣(まさつぐ)。<br />優等生である自分を好きになれない万喜(まき)。<br />上手くいかないこともあるけれど、柔らかな幸せを感じるそれぞれの日々。<br />「明日を今日にする」のは、こんなにも大切なことで「当たり前の毎日」は、奇跡が積み重なったものなんだ――…。<br />