家庭も顧みないひたすら会社人間の勝にとって、子供のように邪気がなく、自分に懐いてくる天真爛漫な異母弟幸男の存在はちょっとしたオアシスだった。<br />愛情表現が独特で人前でも平気でキスしてくる幸男。<br />ところがある時、酔った勝はそのキスを受け入れてしまい……!?不器用で愛しい男たちの物語。<br />表題作ほか二篇を収録。<br />