「幽霊屋敷」と呼ばれる家で人形を操る女、榊祥子(さかき・しょうこ)は、 黄龍(ホワンロン)から質札を持ち去り、凍雨(とうう)の質屋からある結晶を質出しした。<br /> それは黄龍が何よりも大切にする妹の形見。<br /> 奪われた思い出を取り返すべく、黄龍は祥子の家を再び訪れるが――。<br /> 半妖の質屋店主と、闇社会の男をめぐる当世妖冒険譚、ついに完結!