おぼろ十忍帖
伊賀忍者には、上忍、中忍、下忍の三階級があった。
下忍は上、中忍の家の手飼いとなり、平常は農耕に勤しみ、あるじの出動の際には同行して手足となる。
また単独に行動を命じられる場合もあるが、これの謝礼金等はみな上忍のものとされていた。
下忍のイタギはあるじである多十郎の命の支えとなり里へ戻ってきたが、下忍の宿命から、感謝もされず傷も癒やされず、手柄もすべて多十郎のもの…。
多十郎の許嫁のくノ一・おぼろはそんなイタギをかばうが、そのためにかえってイタギは多十郎から凄絶な仕打ちを受けることに…。
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