小さな出版社に勤めるタベさんはその朝もいつもの平凡な朝であるはずだった。<br />だが、その日の朝は妻から離婚届けを出されていた。<br />その話は昨夜されていたというが、酒に酔っていたタベさんは覚えていない。<br />何故なのか聞き出したかったが今日は朝から仕事で中華飯店で満漢全席の取材があって家を出なければならなかった。<br />取材先で出された料理は高級だが材料はゲテモノだらけ。<br />日をまたいでやっと家に帰りつくが妻はもう家を出ていなくなっていて…。<br />