「むかしむかし……」誰もが幼少の頃に、親にせがんでは話してもらった記憶がある昔話。<br />なんでもない山村、おじいさんにおばあさん。<br />狐に鬼に動物たち。<br />野山に咲く花々、そしてうつろいゆく季節。<br />子守と憧れ、囲炉裏端。<br />その通例にのっとって現代の語り部・いとうあいこが紡ぐ、素朴でどこか懐かしく、時にちょっぴり切ない民話物語集。<br />※本巻のみ左綴じです。<br />