鶴水に掴みかかった俺を、彩子さんは止めた。<br />なんでこんなやつ庇うんだよ…っ!!だけど本当は解っている。<br />俺を守るためだ。<br />奴が帰った後、来客があった。<br />近所の農家の兄妹だ。<br />兄の方は、彩子さんに気があるらしい。<br />そして妹の方は、俺に興味を持ったようだ。<br />妹の方から彩子さんの噂話を色々と聞いた俺は、堪らなくなって遂に、あの日、キスしたことを口にしてしまった。<br />