あの騒動からしばらく経つが、太一はもう何も言わない。<br />表面上は自由に動けるけれど、今までの事を考えたら本当の所はわからない。<br />そんな日々が続いていたある夕暮れ時、太一の会社から電話が掛かってきた。<br />