ケータイもラジオの電波も届かない隔離された場所、凹村(おうそん)。<br />中学3年で受験生の凹沢アルは、村以外の場所を拒む凹伴ハジメ、楽しければなんでもいいい凹坂カヨらと、何も起こらない平穏で平坦な毎日を送っていた。<br />そんな日常を嘆き上空を通る不思議な流星に願いをかけるアル。<br />その直後、村に降ってきたものとは? 最悪で滅茶苦茶で容赦のない世界に対抗するための、唯一の方法についての物語――デビュー作、待望の文庫化。<br />