江戸時代・大坂の子ども3人組が出会う不思議のものがたり。<br />商家で子守として奉公するおてん、丁稚の太吉、跡取りのぼんは、この世に未練を残して亡くなった人間が憑りついている道具や、恐ろしくも慈悲深い神仏の化身など、大人には見えないさまざまな不思議と出会う。<br />その度に、心を痛めたり悩んだりしながらも、力を合わせてたくましく生きていく。<br />河村恵利のライフワークともいうべき時代ミステリー『大坂船場夜話』シリーズをまとめた作品集。<br />