ベストセラー作家・櫻島桜太郎の娘で車椅子の少女・桜。<br />その世話係を任せられた司書・鹿島田には誰にも言っていない過去があった。<br />それは島田和夫というペンネームでほんのわずかな間だけ作家活動をしていた事。<br />自分のなれなかった存在を父に持つ高慢で美しい桜の姫に対し、暗い怨念を抱く鹿島田だが…。<br />新鋭・中野でいちが心に潜む「闇」と「光」を鋭く描く!