虫籠のカガステル【お試し版】
【お試し版】人が巨大な虫になる奇病[カガステル]が発症。
虫(カガステル)は理性を失い、人を襲い、繁殖し続ける。
人類が虫(カガステル)の‘駆除’を認めたのは、人口の三分二が喰い殺された後だった――。
‘駆除屋’として生きる少年・キドウは、‘虫籠’で死にかけた男を発見。
男は娘を託し息を引き取る。
残された娘・イリは、父が死んだ哀しみでその場を動こうとしない。
キドウはそんな少女の頬を叩き、言い放つ。
「生きる気がないならここで死ね」――それが二人の出会い。
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