「親友…あの日までは確かにそうだった。<br />だけど今は、少なくとも俺は――。<br />」裕福な家に生まれながら、身体の弱さゆえ田舎に厄介払いされた鼎。<br />孤独だった彼を救ったのは、明るく健康的な庭師の息子・瑞季だった。<br />しかし幸福だった幼い二人の時間は、瑞季の背中に大きな傷を残した‘事故’をきっかけに終わってしまう。<br />ただの幼なじみではなくなってしまった二人の、木陰に隠された過去、そして欲望が次第にあらわになってゆく…。<br />