愛されたがりと恋しらず(単話)
大学生の礼は、酔っ払って介抱された夜に誘われて以来、同級生である浩斗と体の関係が続いていた。
男とシてみたかったわけじゃない。
それまでは、ろくに話したことすらなかった。
流されてしまった一夜の熱は、おぼろげな記憶の中で…。
浩斗は気まぐれに礼の家を訪れては体を求め、行為中には時折、辱めるような言葉を吐いた。
どこまでも勝手でヒドい奴だと思う反面で、礼は自身に問いかける。
何で、体を許し続けているんだろう。
触れるときの優しい指に、安心するんだろうか……?自分の気持ちに名前をつけあぐねる礼。
そしてそれは、浩斗も同じくだった。
あまりにも不器用な2人の、体から始まった関係は───。
更新中です。しばらくお待ちください。