精神感応(テレパシー)は途絶え、残された彼との絆は心臓(いのち)だけ。<br />殺人鬼の欲動の如き暴走を追い、私は高速を逆走する!不可解な現象から、赤の他人である老人・武藤勘二(むとう・かんじ)と思考と心臓を共有するようになった、平凡な会社員・久我真咲(くが・まさき)。<br />テレパシーを利用した計略で、殺人鬼による監禁を脱した真咲だったが、武藤は殺人鬼の手に落ちた。<br />現場から逃走する殺人鬼の車を必死で追跡する真咲。<br />が、その運転者は意外にも…。<br />