国立・響工業大学の新入生・穂積 恒治郎は、もと理学部 天文学科志望の貧乏苦学生。<br /> 「就職に有利」という理由で、工学部 機械工学科を専攻に選んだものの、子どもの頃に目指した’宇宙’という夢を、どこかで諦めきれずにいた。<br /> 周りの楽しげな新歓ムードにいらだち、たまたま蹴り飛ばした「空き缶」は、彼の運命を大きく変える。<br /> その「空き缶」は、宇宙に憧れる女子学生の、そして未来の彼自身の’夢’だった――。<br />