舌を切られ、瀕死状態でアユに拾われたパオ。<br />人間に捨てられ虐待され、姉兄も殺された子犬が最後に信じたのは、アユの悲しい目だった。<br />「アユちゃんはぼくが守る!」――。<br />まっすぐな瞳でアユを見つめ、守るパオだが、彼らの運命はあまりに厳しく、残酷だった……。<br />――アユを愛し、守り抜いた捨て犬・パオの物語、完結編。<br />