遺伝操作が産業として発達し、異種動物のキメラ体が生産される世界。<br />遺伝操作を生業とする生体操作師・音喜多(おときた)の元に、様々な事情を抱えた者たちが訪れる――。<br />寿命が迫る異種キャリアが最後に残したいものは――「花と揺れる嘘」。<br />代々伝書鳩を操る異種キャリアたちの矜持――「金色を渡る鳩」。<br />急遽「出荷」が決まった食用人魚の行く末は――「人魚が融ける指」。<br />3編を収録。<br />