夜盗・疾風(かぜ)と愛を誓いあった菜の君だが、強い絆で結ばれた初恋の人・光源氏とも離れられない。<br />ふたりの間で揺れ動く菜の君。<br /> そんな中、疾風を捕えようと検非違使庁の女長官・夜叉姫が乗り出してきた。<br />追い詰められる疾風に新たな罠が!? 一方、菜の君にも紫の宮というライバルが出現して……!? 痛快! ロマンティック!! 大和和紀の原点的作品とも言うべき、『源氏物語』ラブ・コメディー、堂々の完結巻!!