徳川家康が一目置いた刀剣の目利き・本阿弥光悦の玄孫・光健。<br />目利きの才は受け継いだが、彼が見るのは「人の器」。<br />奴隷船で売られていく「棄人(ふてびと)」たちが、光健の目利きで生まれ変わり、謎めいた男・とっつぁんの指揮で彼らは江戸時代最大の帆船競争・新酒番船に挑む! 新記録をめざすため、光健たちがとったのは、世界で最も激しい大海流・黒潮に乗る危険な賭けだった!!