ユイコは時々、優等生としてふるまう自分がイヤになる。<br />夏の光のなか、ドキドキする世界で輝きたい──なんて空想をするだけ。<br />そんなユイコの前に夏生が現れた。<br />誰とでもケンカをし、危険な行為をやめようともしない。<br />「死んだ兄貴の年になるのが怖い」。<br />そうつぶやく夏生。<br />でも、夏生と過ごす時間はユイコに新しいドキドキを届けてくれる。<br />もう一度、あそこへ行きたい──。<br />衝撃的な愛の形を描いた表題作ほか、2作品を収録。<br />