この世で唯一の天幕であるドラセナは悠久の時を生き、降星から400年間街を守っている。<br />街の住人を愛し愛されているが、幼かった人々が自分より早く逝き、自分一人だけが時間に取り残されていく事に寂しさを感じていた。<br />ある日、ドラセナの前に天幕と思しき人物が現れ――孤独な命に寄り添う人々の奇跡の物語。<br />第14話「アンリ」収録。<br />