「自分には、才能がない」。<br />その事実を認められず、無我を傷つけ、仏像彫刻から離れた零雄。<br />零雄を傷つけてまで続けることはできないと、仏像彫刻から離れた無我だったが、師匠の言葉に、再び彫刻刀を握ることを決意する。<br />それは、零雄を信じ、零雄を待ち続ける決意の表れだった……。<br />才能によって決別した幼なじみ二人の成長ストーリー、完結!