無理がたたり、思うように仏像が彫れなくなってしまった無我。<br />周囲の制止を振り切り、昼夜を問わずやみくもに彫り続ける無我に対し、零雄は力づくでその手を止める。<br />苦しむ無我の姿に、零雄は彫刻の楽しさを思い出させるため、ある提案をして……? 才能への嫉妬、友情、表現する者の孤独と絆を真摯に描いた仏像青春グラフィティ、完結!