──最後に。<br />罪人は、ただ一つの’真実’に触れた。<br />謎はすべて明らかになり、嘘はすべて剥がれ落ちる。<br />人は、人を殺してはいけないんだ。<br />殺人をめぐる物語は、このようにして閉幕する。<br />その罪は、決して贖えるものではないけれど、この魂は、呼吸をするたびに軋むけれど、君がいるなら、背負っていける。<br />だから、この身の望みはひとつだけ。<br />「傍にいてください。<br />永く、永く──」