他者の顔を奪う口紅。<br />羽生田作・演出「暁の姫」を最後に舞台に立つことも口紅を使うこともやめると告げた累。<br />累の行動に理解ができない羽生田は、その真意を探る中で野菊が持つ海道凪の手帳を読み、永久交換の秘密をつかむ。<br />それぞれの縺れゆく思惑のはて、真実がついに露となる。<br />特装版は松浦だるま書きおろし短編小説「漣の糸」付き!!