早朝の地下鉄で唇を重ね合わせてから、鈴木信也の中で杉木の存在が大きくなっていく。<br />だが、今の関係を壊したくない鈴木は、その気持ちを胸に秘める。<br />誰にも内緒のはずが、ダンスのレッスン中、溢れる想いが手をつたって相手に伝わり、杉木も知ることになる――。<br />