ある朝、キニーシ・イッサがふと目覚めると、ベッドの中で自分の姿が一匹のとてつもなく平凡なゾンビに変わっているのに気がついた。<br />走らない、終末世界を歩いてるわけでもない、国連軍とも戦わない、珍しい動物でもない。<br />可も不可もないごく普通のゾンビだった彼が噛みたくなったのは、いかなる苦悩も困難も、「なんくるないさー」の一言で解決する謎の褐色美女・なんくる姉さんだった‥‥。<br />