通販会社に勤めるOL・朝里ひづきは、同棲中の彼となかなか会えない日々を過ごしている。<br />多忙で不規則な生活を強いられている彼を想いつつ、「2人の部屋」へ帰ってくるのを待つ暮らしにも慣れてきた。<br />ただ、不意に訪れる寂しさや空虚感は、何度味わっても馴染むことはない。<br />2人を繋ぐものは書き置きを記すホワイトボードと、目には見えない「想い」だけ…。<br />幽霊のような彼氏を待ち続ける切ない同棲物語――。<br />