欲望の対象として育てられた誠(まこと)は、自分の人生を生きるために二人の人間を殺し、名前を変えて東京へ向かった。<br />25年後、実業家として成功した誠の前に、一人の男が現れる。<br />その男こそは誠の過去、悪夢そのものだった! ゲイバーのママ・政美(まさみ)の墜落死をきっかけに、愛に飢えた男の哀(かな)しみを描いた「分水嶺」。<br />ホラー短編「ナイトメア―悪夢―」も収録。<br />