電信回線が運ぶアリス少尉とオーランド伍長の声。<br />その途絶は、『言語の塔』への強襲制圧部隊『第1の大剣』による突入を意味していた。<br />もっとも、計画を完遂した充足感のうちに生を終えようとする『抗・帝国軍』にしてみれば、要求に対する帝国の回答が銃弾であろうと構いはしない。<br />刻限の日没が迫るなか、さらなる死と破壊に身を浸しゆく彼ら。<br />その魂魄は陸上戦艦と呼ぶべき巨獣『蠍の王冠』となって、最期の咆吼を放つ…!