泉(せん)が初めて会ったとき、咲野(さきの)は泣いていた……。<br />その光景は一瞬、泉に瑛里(えり)の存在を忘れさせた。<br />彼女がいる泉を好きになっていく咲野と、泉への一途な思いをおさえてしまう瑛里。<br />2人のあいだでゆれる泉の気持ち――。<br />今にも崩れそうなバランスで、3人の運命の糸がからまり始めてゆく。<br />