そして10年後。<br />ある山あいの村。<br />藤森蒼志は、義父の暴力に怯えながら、二人の妹とともに暮らしていた。<br />みずからの命と未来を守るため、3人は素性の知れない、ある男と暮らし始める。<br />奇妙な同居生活は、一家に一時の安息と、わずかな’歪み’をもたらした。<br />━━男の名は、斎藤悠介。<br />悪魔と呼ばれた男は、まだ生きている。<br />