「普通」でありたいと願う虫塚。<br />海辺で横たわるねねを見て興奮を覚えた彼は、自らの性対象が人間の女性であるとして安堵を得ようとする。<br />しかしそんな虫塚の態度に、花崎は激しく異をとなえ――。<br />変人たちと虫たちが織り成す生き物賛歌、完結。<br />