娘の友達
抜け出せるだろうか、娘の友達という名の沼から。
会社をさぼった。
夕飯までに帰るという娘との約束も破った。
夜の漫画喫茶で、隣にいるのは、娘の友達・如月古都。
いけないことだと知りながら、心は弾んでいた。
自分の心に忠実に生きる。
誰にも言えない秘密の関係は、そんな大切なことも教えてくれている気がした。
不登校を続ける娘とも、前よりも本音で向き合えるようになった。
だが、もしも娘が復学したら、古都との関係はきっと終わってしまうだろう。
そして、もしも娘が秘密を知ってしまったら、人生はどうなってしまうんだろう――。
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