君が僕らを悪魔と呼んだ頃
その少年は、15歳にして悪徳の限りを尽くした。
傷つけ、犯し、奪い尽くした……。
半年間の失踪を経て、記憶の全てを失ってしまった高校生、斎藤悠介。
記憶喪失なりに平穏だった日常は、ある日、突然、破られた。
次々に現れる過去を知る者、復讐者たち。
覚えのない咎で断罪される瞬間、死肉に突きたてた刃の、幻を見た。
━━さて。
俺が殺したのは、どこの誰だ? 謎と暴力の記憶喪失サスペンス!藤森家をめぐる悪夢から20年──。
あの海辺の町を、一人の女が訪れた。
各地をめぐり、斎藤悠介の物語をていねいに拾い集める女の名は、岡崎 菫。
“斎藤悠介の娘”は、一ノ瀬明里に語る。
空白の5年間、誰も知らない、斎藤悠介の秘められた物語と、その結末を。
──結局。
誰が悪魔で、何が罪だったのかを。
更新中です。しばらくお待ちください。