流離の花嫁(単話)
滅亡寸前の故国のため、人質として敵国・ファルークに嫁がされたラスカリスの皇女イレーネは、異国の地で妃に迎えられたその夜に、寝所で国王ジャファルに斬りかかる。
「服従か、それとも死か?」――王位に就くために残虐非道の限りを尽くしてきたと噂されるジャファルにそう問い詰められるも、自分を見捨てた祖国への恨みから「殺せばいいわ」と乱暴に言い放つイレーネ。
が、願いは叶えられず、イレーネは押し倒されて死を免れる。
反発しながらも少しずつジャファルに心を開いていくイレーネ。
しかし、祖国への復讐心はなお消えず…。
そんなイレーネに、ジャファルは「俺に抱かれる代わりにおまえの祖国を滅ぼしてやる」と決断を迫るも、イレーネの心の奥に潜む暗い影を感じ、気分転換にとファルークの城下へと誘う。
自らの命を狙ってきたはずのイレーネの手を取り、身分を隠しながら楽しげに街を歩くジャファル。
その笑顔に、イレーネは戸惑うばかりで…?講談社X文庫ホワイトハートの大人気ベストセラーを待望コミカライズ!「俺の妃になれ。
さもなくば永遠の眠りを」―――強引なまでの禁断アラビアン・ラブ!
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