神様はラケットを振らない
主人公・りょうは将来有望視されたテニスプレーヤーであるがトラック事故にあい両親を失い、利き腕の右手の機能もほぼ失って夢を諦めた。
だが、ファンを名乗る少女の応援によって左手でテニスを再開することに決めた。
しかし、その少女は実はトラック事故の加害者の娘だった。
衝撃の真実を知った主人公のまさかの決断とは――!?共に戦うと誓い、ダブルスを組んだ久我りょうと雨嶺めい。
初の試合で準優勝の成果を収めるが、二人の関係に気づいた周囲は……。
そして、めいがりょうの祖父と向き合ったように、りょうもめいの家族と向き合うときが来る。
そこでりょうが目の当たりにする’加害者’家族の現実……。
止まっていた時間を動かすため、少年と少女は過酷な運命に立ち向かう。
殺人事件から始まる、被害者と加害者と、テニスの物語、ここに完結。
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