流離の花嫁(単話)
ラスカリス帝国の皇女イレーネは、先帝と踊り子との間に生まれるも、皇帝の裏切りをよく思わぬ者たちから冷遇されて育った。
そんな中、敵国・ファルーク王国の侵攻から免れるため、人質となって嫁ぐことを命じられたイレーネだが、それを拒んで逃亡を図ったがゆえに、皇帝に従弟を殺されてしまう。
故国への憎しみを抱えてファルーク王国に送られたイレーネの前に現れた国王ジャファルは、漆黒の髪と琥珀の瞳を持つ美貌の主。
だが、異国の地で妃として迎えられたその晩に、イレーネはジャファルに斬りかかる。
そんな彼女に強い興味を抱いたジャファルは強引に距離を縮めていき、イレーネもまた、強引な中にもとびきりの優しさを見せる最強の王・ジャファルに少しずつ心を開いていく。
そんな中、故国・ラスカリス帝国での反乱の混乱に乗じて、以前よりイレーネとジャファルの存在を快く思っていなかった母后・アストレアの陰謀によってイレーネが誘拐され、命を狙われてしまう。
危機一髪のところでジャファルが現れ、自らの母へと剣を向けるが、それを止めたのは他でもないイレーネだった。
そしてその晩、再び愛を確かめ合っていた際にイレーネが放ったのは「自分の祖国を滅ぼしてほしい」という言葉でーー!?講談社X文庫ホワイトハートの大人気ベストセラーを待望コミカライズ!「俺の妃になれ。
さもなくば永遠の眠りを」―――強引なまでの禁断アラビアン・ラブ!
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