大正12年。<br />陸軍学校に入学した竹は、軍医・緒方に出会う。<br />女のような美貌をもつ緒方に馬鹿にされてから、近づくまいとしていたのに、肺炎にかかり世話になることに。<br />そんなある日、いつもは愛想の欠片も見せないような緒方が、医務室で一人泣いているのを見てしまい、なぜか胸が痛む。<br />緒方とぶつかりあう度に彼の悲しそうな顔を見て、そのことしか考えられなくなってしまった竹は、休日に緒方を外に誘い出すことになるが―…。<br />