――この身体を穢(けが)しても、守りたいものがある―― 愛する家族を残して「失踪」という道を選んだ朱里。<br />家族を想い夜な夜な涙する朱里だが、ある隠し事の存在が、家には帰らないという彼女の決意を変えずにいた。<br />そうまでして朱里が守りたかった秘密とは一体…? すべての点が線になる、激動の昭和を生きた女たちの物語、完結巻!